洗濯編 せっけんを使って、ここがポイント!
1.せっけんでお洗濯のポイント
① 洗濯物の量は表示の八分目で、洗濯槽の中でよく回る位がきれいに
洗い上がる。
② 汗などの水溶性の汚れは予洗いで落としてから、せっけんで洗う。
③ せっけんは適量を守り、低水位でよく泡立ててから使う。
④ すすぎは充分に
2.洗濯のお悩み解決
① 素材にあった洗剤を使いましょう!
・ウールのセーターや絹のブラウス・スカーフなどのおしゃれ着は、
炭酸塩などのアルカリ性助剤の入っていない無添加のせっけんで洗い、すすぎの最後にクエン酸小さじ1を加える。
・綿、麻、ポリエステル、アクリル、ポリウレタン、ナイロンなどの素材はアルカリ性助剤(炭酸塩)の入っているせっけんの方が皮脂汚れ
などよく落ちる。
② ニオイ予防
・酸素系漂白剤を使って、30ℓの水に大さじ1.5を洗剤と一緒に使うと、ニオイだけでなく、除菌効果も高まる。塩素系と違って、色柄ものにも使えます。
・加齢臭などのニオイ取りには、重曹を!
③ えりやそで口の汚れ、黄ばみ、黒ずみに
・洗濯機に入れる前に、えりやそで口の汚れにせっけんを浸み込ませておくと皮脂汚れなどはよくおちる。
・それでも落ちない黄ばみ、黒ずみなどのガンコな汚れは、洗濯してからつけ置きがオススメ!
1リットルの温水(40℃くらい)に酸素系漂白剤小さじ1を溶かし、
衣類を 15~30分浸してから水ですすぐ
・シミは時間がたつほど落ちにくいので、早めに水で洗う。出先でついた食べ物のシミは、ハンカチ、ティシュを水で湿らせ、軽くたたいてシミを移します。そのあとせっけん液に酸素系漂白剤を入れて洗う。
④ 手作り柔軟剤
合成洗剤に比べ、せっけんで洗うとタオルなどふっくらと仕上がりま すが、さらにしっとりと風合いを楽しむには、下記の手作り柔軟剤をお試しください。
材料:クエン酸 大さじ7、グリセリン 大さじ2、精製水 500㎖、お好きな精油 15滴
3.洗濯物の半分以上は家庭で洗えます!
白栄舎クリーニング代表の茂木孝夫さんは、ドライクリーニングの問題点を指摘し、ほとんどの衣類や寝具をせっけんと水で洗うウエットクリーニングを行い、新聞・雑誌など多くのメディアに取り上げられています。
茂木さんの「家庭でできるカラダにいい洗濯術」より
自宅で洗う前に、素材、洗濯マークをチェックしましょう。
① ダウンコート、ジャケット
ダウンやフェザーは水に強い素材で、表地の素材がポリエステルなら簡単に家庭で洗えます。
② ニットウエア―
ぬるま湯ではなく、水道水くらいの温度で洗う。アルカリ剤の入っていないせっけんを使用する。仕上げにクエン酸で中和
③ タオルケット、毛布、ダウンの布団などの大型のもの
洗濯機に入らないような大きなものは、お風呂の浴槽を使って、足踏み洗濯を!省エネと手足を使った軽い体操になります。浴槽のふちで水切りして、水気が取れて軽くなってから干します。アクリル、ポリエステルならOK
*ウール100%の毛布もネットに入れ、手洗いコースで洗えます。常温の水道水で洗い、決してぬるま湯では洗わないこと!すすぎにクエン酸を小さじ1~2を入れるとふっくら仕上がります
④ 喪服、夏の背広など
夏には汗をかきやすいもので、毛50%とポリエステル30%以上の混紡なら水洗いできます。(男性用礼服は家庭では洗えません)
⑤ 学生服
毛50%とポリエステル50%の混紡が多いので、普通に家庭で洗えます。